製図法


JISZ8311 製図−製図用紙のサイズ及び図面の様式

○用紙サイズ  原図には、必要とする明りょうさ及び細かさを保つことができる最小の用紙を用いる
 
A列サイズ(第1優先)特別延長サイズ(第2優先)例外延長サイズ(第3優先)
呼び方寸法(単位mm)呼び方寸法(単位mm) 
A0841×1189A3×3420×891
A1594×841A3×4420×1189
A2420×594A4×3297×630
A3297×420A4×4297×841
A4210×297A4×5297×1051

 ・製図用紙は、透明、半透明、不透明のいずれでもよいが、表面はつや消ししたものが望ましい。


○表題欄、輪郭線、とじ代、中心マーク


JISZ8312 製図−表示の一般原則−線の基本原則

○線の基本形(線形)

線形番号線の基本形呼び方線の太さ点の長さすき間短線長線
01実線    
02破線 3d12d 
03跳び破線 18d12d 
04一点長鎖線0.5d以下3d 24d
05二点長鎖線0.5d以下3d 24d
06三点長鎖線0.5d以下3d 24d
07点線0.5d以下3d  
08一点鎖線 3d6d24d
09二点鎖線 3d6d24d
10一点短鎖線0.5d以下3d12d 
11一点二短鎖線0.5d以下3d12d 
12二点短鎖線0.5d以下3d12d 
13二点二短鎖線0.5d以下3d12d 
14三点短鎖線0.5d以下3d12d 
15三点二短鎖線0.5d以下3d12d 

○その他の線の形

線形番号線の基本形呼び方
01実線

○線の太さ
・太さは次のうちから図面の大きさに応じて決める。
  0.13mm , 0.18mm , 0.25mm , 0.35mm , 0.5mm , 0.7mm , 1mm , 1.4mm , 2mm

・太さの割合

線の名前線の形太さの割合
細線
太線2d
極太線4d

  極太線:太線:細線=4:2:1

・一本の線の太さは全長にわたって一様

○線の交わり



JISZ8314 製図−尺度

○推奨尺度
類別推奨尺度
倍尺50:1 , 20:1 , 10:1 , 5:1 , 2:1
現尺1:1
縮尺1:2 , 1:5 , 1:10 , 1:20 , 1:50 , 1:100
1:200 , 1:500 , 1:1000 , 1:2000 , 1:5000 , 1:10000

○中間の尺度
類別中間の尺度
倍尺50√2:1 , 25√2:1 , 10√2:1 , 5√2:1 , 2.5√2:1
現尺1:1
縮尺 1:√2 , 1:2√2 , 1:5√2 , 1:10√2 , 1:20√2 , 1:50√2
1:100√2 , 1:200√2 , 1:500√2 , 1:1000√2 , 1:2000√2 , 1:5000√2
1:1.5 , 1:2.5 , 1:3 , 1:4 , 1:6 , 1:15 , 1:25 , 1:30 , 1:40 , 1:60
1:150 , 1:250 , 1:300 , 1:400 , 1:600 , 1:1500 , 1:2500 , 1:3000 , 1:4000 , 1:6000

JISZ8316 製図−図形の表し方の原則

○投影図の名称と図法

 a 方向の投影…正面図(主投影図)
 b 方向の投影…平面図
 c 方向の投影…左側面図
 d 方向の投影…右側面図
 e 方向の投影…下面図
 f 方向の投影…背面図

  ・第一角法

  ・第三角法


○線の種類
線の種類定義一般的な用途
A 太い実線A1 見える部分の外形線
A2 見える部分の稜を表す線
B 細い実線B1 寸法線
B2 寸法補助線
B3 引出線
B4 ハッチング
B5 短い中心線
C 
D 
フリーハンドの細い実線
細いジグザグ線(直線)
C、D1 一部を破った境界
C、D2 一部を取り去った境界
E 
F 
太い破線
細い破線
E、F1 隠れた部分の外形線
E、F2 隠れた部分の稜を表す線
G 細い一点鎖線G1 図形の中心を表す線(中心線)
G2 対称を表す線
G3 移動した軌跡を表す線
 ※C、DおよびE、Fは、どちらでもよい。(混在させない)


○線の優先順位
 2種類以上の線が同じ場所に重なるときは
 a)外形線 b)かくれ線 c)切断線 d)中心線 e)重心線 f)寸法補助線 の順で描く。

○寸法補助線
 形体とすき間のないように引く(技術分野によってはすき間があってもよい)
 寸法線から寸法補助線の太さの8倍を延ばしてひく。

○引き出し線の端末


JISZ8317 製図−寸法記入方法−一般原則,定義,記入方法及び特殊な指示方法

○寸法要素


○端末記号(30°塗りつぶし矢、30°白抜き矢、30°開き矢、、90°開き矢、黒丸、斜線)

 ・矢印の角度は30°(左から2番目は90°、斜線は45°)
 ・矢印の長さは寸法、文字などの高さと同じ(左から2番目は0.4倍、黒丸の直径は0.5倍)

○起点記号
 ・直径は寸法、文字などの高さの0.8倍の白抜きの円

○寸法数値(方法1)
 ・寸法線に平行に記入するが、寸法線の中央の上側に寸法線から離して記入することが望ましい。
   (累進寸法記入法を用いた場合を除く)
 ・数値は、図面の下側及び右側から読むことができるように記入する。


○寸法数値(方法2)
 ・数値は、図面の下側を下にして読むことができるように記入する。
 ・水平でない寸法線は、数値が記入できるように、できる限り中央に近い位置で切断する。


○寸法補助記号
項目記号呼び方
直径φまる
半径あーる
球の直径えすまる
球の半径SRえすあーる
正方形の辺かく
円弧の長さえんこ
板の厚さてぃー
45°の面取りしー
 ・形状が明確に理解できる場合は省略する。


 ※ 面取りの寸法の記入方法は3種類ある。

○狭い場所の寸法記入

 ・一方の端末記号を超えて延長した寸法線の上側に数値を記入する。
 ・寸法数値を記入できない場合は、寸法線に接する引出線の端に数値を記入する。

○並列寸法記入法と累進寸法記入法
 ・並列寸法記入法


 ・累進寸法記入法

  ※寸法数値は端末記号の近くに記入する。

 ・複合寸法記入法


○座標寸法記入法



○等間隔に配列された形体


○繰返し表示される形体


JISZ8318 製図−長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法

○基準寸法と寸法許容差
・寸法許容差による方法
  

・許容限界寸法による方法
>

○軸と穴の表記例
>

JISB0001 機械製図

○文字
 ・用いる漢字は常用漢字表によるのがよい。
   ただし、16画以上の漢字は、できる限り仮名書きとする。
 ・仮名は、平仮名または片仮名のいずれかとし、混用しない。
   ただし、外来語、動植物の学術名、注意を促す表記に片仮名を用いるのは混用とみなさない。
 ・漢字の大きさは、呼び3.5、5、7及び10mmとする。仮名、ローマ字、数字の大きさは、呼び2.5、3.5、5、7及び10mmとする。
   ただし、必要がある場合、活字の場合は、この限りでない。

○投影法
 ・投影図は、第三角法による。    ただし、(場合により)第一角法または矢示法を用いてもよい。

○穴の加工方法による簡略表示
加工方法簡略表示
鋳放しイヌキ
プレス抜き打ヌキ
きりもみキリ
リーマ仕上げリーマ





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