蒸し料理のレポート

−結果速報−

   今年のレポートの結果を、これから報告いたしましょう。

まず調理例から
 まんじゅう、シュウマイ、プリン、茶わん蒸しが最も多かったのは例年の通りです。その他に、蒸しカステラ、鬼蒸し、チーズ蒸しパン、魚と肉、白菜の姿蒸し、カボチャの酒蒸し、南京蒸し、シナモンポテト、むしなす、豆腐のちりむし、豆腐蒸肉、蒸し蛋?、海鮮蒸しなどが有りました。
 まんじゅうにも色々あって、肉まんがほとんどで、あんまん、カレーまんも有りました。中には市販の豚まんを買ってきて、調理しました(?)というふざけた輩も数人いました。シュウマイは、エビや豚肉、もち米、チンゲンサイなど、中に入れる具が様々でしたね。

蒸す、焼く、ゆでる
 同じ材料を蒸す、焼く、ゆでるのどれがおいしいかという食べ較べをした人がいました。肉、魚、野菜のどれをとっても、意外に蒸し物がおいしいと評価していました。蒸し料理は、食べ物のもっている旨味(うまみ)を逃がさないからなんでしょう。白身魚と白菜とシイタケを一度に蒸して、せいろのまま食卓に出し、ポン酢で食べてみて下さい。本当においしいから!

対決
 蒸し器vs電子レンジ、オーブンという調理器具による味較べをした人も多かったように思います。市販の豚まんやシュウマイを蒸し器、電子レンジそれぞれで調理し、その結果をまとめていました。

資料
 いろんな資料が登場しました。料理の本は本当にいっぱい有るんですね。その中でも、昭和58年5月号のNHK今日の料理が最古参だったようです。大切に利用されているお母さん、とても素敵ですね。

鍋と蒸し器
 蒸し器と鍋の大きさの関係に関する注意書きを無視した人が数名いました。蒸している様子の写真を見ると、鍋が大きすぎて横から蒸気が漏れてしまうため、「これでは蒸せないなあ」という人です。案の定、感想を見ると、「蒸すのに1時間もかかった」「失敗した」という語句が並んでいました。

火加減
 蒸すのに火加減が難しかったようですね。特にプリンや卵豆腐にチャレンジした人は弱火にしないと「す」が立ってしまったようです。シュウマイやまんじゅうなどは強火で一気に蒸しあげるのがよいのですが、鍋が小さくて蒸し器を焦がしてしまった人もいました。注意書きにも書いてあったのですが、中には「10分で蒸し器に火が移って止めた」という人が1名いました。驚きと同時に「よく火事にならなかったもんだ」と一安心しました。

何のために、ふきんをかけるか?
 蒸し器のふたの下にふきんを掛けたとレポートした人がたくさんいました。何のためにかけるのでしょうか。それは、水滴が料理の上にポタポタと落ちないためです。特に金属製の蒸し器は結露しやすいので不可欠ですが、木製のものは不要と書いてある資料も有るようです。他の理由として、水分を鍋に戻して空だきを防止するためとレポートした人もいました。

クッキングペーパーと油
 料理がすのことくっつかないために、クッキングペーパーを引いたり、ごま油を塗ったりする工夫をした人がいました。
 クッキングペーパーは蒸気を通しにくいので、ガーゼかうすいふきんの方が適していますよ。ごま油を塗った人の中には、油っぽくなってしまったという人が多かったようですが。

差し湯
 湯が減ったときに、差し湯をすべきですが、差し水をして失敗した人がいましたね。温度が一度に下がるから時間がかかってしまいます。

時間の経過と味
 蒸している時間の経過とともに肉まんの硬さがどう変化していくのかを観察した人がいました。蒸し終わってからも観察を続け、料理(肉まん)がなかなか冷めないという、蒸し器のすばらしさを痛感した人がいました。

板が反る
 「蒸し器を利用すると木が反ってきた」と観察した人がたくさんいましたね。水分を吸うと木が膨張することと、蒸し器の内側だけが膨張するから反るんだとまで考察した人もいました。ここまで考察できればご立派!

一家総出
 お母さんやおばあさんの秘伝の調理法を伝授された人。兄や姉、弟や妹にごちそうを振る舞った人。お父さんから近所の人まで批評家にしてしまった人。片づけを全てお母さんに任せた人。中には、全てをお母さんに任せた人もいたような・・・。

木の香り
 「木の香りがして良かった」という人と「木のにおいが臭かった」という人がいました。同じ香りでも、人によって感じ方が違うものですね。
 この木の香りは、最初はかなりするかも知れませんが、何度か使用するうちに少なくなってきます。

蒸し器と蠅
 蒸し器を使ったら、すぐに水洗いをして陰干ししましょう。使いっぱなしで放っておいて蠅(はえ)がたかっていたとか、カビが生えてしまったとかいう人もいましたが、大切に使って下さいね。

蒸すという字
 蒸すという字を何度も書いているうちに、蒸し器で蒸している様子を表した字なんだと発見した人がいました。

レポートの作成
 今度のレポートは以前にも増して、素晴らしいものが多かったように思います。ほとんどの人が自分の言葉で表現しており、資料の丸写しがほとんどなくなりました。写真や図も多く、しかも適切に配置してあるものが目立ちました。
 さらに欲を言えば、疑問や失敗に科学的な追求や再チャレンジがあればなあということです。材料や調理方法のみがかかれたものは、単なるレシピであって、レポートとはいえません。他の調理方法と比べて蒸し料理の良い点くらいは調べてもらいたかったのです。
 また、調理に失敗した人、もう一つで不満が残った人が、「今度もう一度やってみたい」ではなく、やった結果を書いてもらいたかったのです。失敗とその克服の内容こそが、良いレポートにつながる大切なネタなのですから。

それぞれの感想
 全てをあげることはできませんので、とりあえず2年8組から抜粋しますと、
○肉まん(ホットケーキミックスを使って)→とてもおいしかった。
○ぷりぷりシュウマイ(エビと豚肉)→とてもおいしそう。
○餃子→やわらかさもよく、冷凍食品とは違った味があった
○スイートポテト→蒸すのが簡単
○茶わん蒸し→火かげんがとてもむずかしかったけど、おいしかった。
○だんご→一晩おくと、弾力が出ておいしい。
○茶わん蒸し→(感想なし)
○あさりの酒蒸し(感想なし)
○焼売(シューマイ)→あ、焼売の味してる。
○焼売→むっちゃうまい。
○プリン→あーうめえ、うめーうめー
○肉まん→皮があつく粉っぽかった。おいしかった。
○豚まん(市販?)→中もふわふわ。
○豚肉だんごのもち米蒸し→うまくできた。
○玉子どうふ→やわらかくておいしい。
○シュウマイ(豚肉)→うめえ。またつくってくれ。
○しゅうまい(豚肉)→ちょっと、おいしくなかった。
○リンゴいり蒸しカステラ→(感想なし)
○カスタードプディング→とってもおいしくて、じょうず
○茶碗蒸し→火加減が難しい。かなりおいしかった。
○茶碗蒸し→始めてにしては、最高のあじ、最高のでき。
○蒸しパン(さつまいも入り)→おいしく食べてくれたようだ
○えびシュウマイ→見ためがちょっと悪かったが、食べやすかった。
○ほっかイモ→香りもよし味もよし
○蒸しパン→あまりおいしくなかった(ゴムみたい)
 ミニミニ茶わん蒸し→中がドロドロ、蒸し直したらブツブツ、ボソボソ。
 蒸しパン→かたかったけど、おいしかった。
 カスタードプディング→とてもおいしかった。
 みたらしだんご→とてもおいしいしかんたん。
 プリン→とてもおいしかった。
 中華粽(ちまき)→時間がかかるが、もち米はもちもちしていて良かった。
 肉マン→水けがなく、肉に油みがのっておいしい。
 茶わん蒸し→味がからかった。
○肉マン→あっさりしていて、おいしかった。
○茶わん蒸し→1回目はすが立って、2回目はうまくいった。
○ミルクくずもち→おいしかった、でも、も少しやわらかくてなめらかだったら。
○茶わん蒸し→20分蒸したら卵が固まってしまい、11分でなめらかに。
○蒸しケーキ→少しかたい
○蒸しケーキ(バナナ入り)→思ったよりうまくいった。
○肉まん(市販)→お腹が痛くなった。ちゃんと蒸せていなかったから?
という具合でした。

  家族の反応と感想
 家族でいちばん初めにシュウマイに手を出したのは父だった。「うめえ」と言いながらビールといっしょにグイグイ進んでいた。その他の人々は「おいしい」と言いながら食べていたのでうれしかった。最後には「またつくってくれ」という声が出たので調子にのって来週も作ろうと思う。
 最初は、お母さんにすこし手伝ってもらいながらやったけど、2回目から、自分でできるようになってよかった。でも、せっかくつくった最高けっさくの物を、弟に食べられて、はらがたった。1回で卵を3個つかうので、3回もやると卵を9個もつかうので、お母さんにおこられた。とてもうまくできたので、卵のつかいすぎには注意してプリンをつくれたらなーと思いました。