原子力発電のレポート☆

1945年、広島と長崎に投下された原子爆弾。
それが持つ激烈な破壊力が及ぼした被害は、すさまじいものでした。
近年、その危険なエネルギーは、原子力発電として私たちに身近な物となっています。
恐ろしい原子力が、どのようにして「役立つ物」に変わるのかを調べてみました。


<1>原子力発電のしくみ〜その仕組みと利点〜

←原子力発電のしくみ……燃料のウランを原子炉で燃やし、
その核エネルギー(核分裂する時に生じる)を使って
蒸気を発生させ、タービンを回し、発電する。

原子力発電は、上図のようなしくみになっています。
1968年にチェルノブイリで起こった原発の事故は、原子炉が暴発したことが原因でした。
広域が放射能で汚染され、直接の死者以外にも、数十万人の人命を縮めたといわれています。
このような危険が十分にあるにもかかわらず、原子力発電は世界中で広く使われています。
その理由として次のようなことがあげられます。
・クリーンなエネルギーである。
・エネルギーのコストが低く、経済的である。





<2>日本における原子力発電

日本の発電量の割合の変化↓

日本は電力の需要がどんどん増えたため、
水力や火力発電だけでは追いつかず、
原子力発電が開発されると、それに頼るようになりました。
右のグラフから分かるように、
現在日本では原子力発電が総発電量の約30%を占めています。
原子力発電による発電は、アメリカ、フランスについで、
世界で3番目に多くなっています。

<3>世界における原子力発電〜そして、その未来〜

全世界で、原子力発電が電力の供給に占める割合は、約17%にも及んでいます。
また、原子力の政策を軍事と一体にしている国も多いようです。
ただ、どの国においても、原子力に対する国民の不安があるのは確かです。
今、ヨーロッパで注目を集めているスウェーデンは、電力の50%を原子力に頼っていますが、
数年前に、2025年までに原子力を全廃することを決めています。

<4>感想

電気は、私たちの暮らしにかかせない、本当に大切な物だと、改めて実感しました。
でも、便利さの裏には、恐ろしい原子力があり、環境破壊の問題があるのだと知りました。
私は、原子力発電には反対です。
東海村やチェルノブイリの悲劇がまた繰り返されるかもしれないし、原子力が存在する限り、核兵器もきっと失くならないと思うからです。
21世紀を生きていく一人として、人類の発展だけでなく、地球の環境のことも考えていかなくてはならないと思いました。




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