ボール盤と機械万力

 授業時間の短縮化の中で、案外時間をとる作業が、穴あけ作業である。これを、効率よく行うことで、授業の展開がかなりスピードアップできる。ここでは、その取り組み例を紹介する
 第一のポイントは、ボール盤そのものの台数を増やすこと。中学校の作業において、大型のボール盤はほとんど必要ない。下の写真の左側にある小型のボール盤で大方の作業は間に合うし、購入金額も安くすることができる。できれば、大型2台、小型は6台ぐらい準備したい。



 第二のポイントは、万力の数を増やすこと。ボール盤の数に対して2〜3倍の機械万力を準備することが重要である。
 小物の穴あけ作業で、一番時間をとるのは取り付け作業である。これをボール盤のところでしていると、かなりの時間のロスとなる。別の場所で取り付け、ボール盤のところでは穴あけ作業のみにすると、かなり時間短縮になる。


 ボール盤4台機械万力12台の環境下で、厚み5mmの黄銅棒にφ4の通り穴を1人あたり6個、40人で240個を40分で十分にあけることが可能であった。これは、1個あたり40秒となり、通常の3分の1以下の時間である。